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「意識高い系」という病(常見陽平 著)を読んで

「意識高い系」という病~ソーシャル時代にはびこるバカヤロー (ベスト新書)

「意識高い系」という病~ソーシャル時代にはびこるバカヤロー (ベスト新書)

今月のはじめに発売されたばかりの新書で、アマゾンで新書を漁っていたらすごく気になったので先週の日曜に購入し、本日読み終わりました。

この本で話題の中心となっているのは、ネットスラングでもある「意識高い学生(笑)」や、その類の「意識高い系」の人々です。

彼らの何が、「意識高い(笑)」のかというとそれは、身の丈に合っていない言動をし、そのことで他人を巻き込む ということに帰結するのではないでしょうか。

よく目にする「意識の高い学生」ですが、ちょうど今月から本格的に就活が始まり、世の中ではこの「意識の高い学生」が狂喜乱舞していることでしょう。(僕は浪人したので今年は就活の年にはあたりません。ので、現役で逝った同級生たちの就活を高みの見物です←上から目線w)

意識高い系の人々が増える温床とでもいうべきもの それはSNSなのだそうです。実際に、「就活」や「勉強会」なんて言葉をTwitterの検索にかけると、いかに自分が夢に向かったり、忙しい日々をおくっているのか(リア充ともとれるアピール)を発言し、求めても居ないのに報告してくれています。(このブログだって、誰にも頼まれたわけじゃないのに書いているわけですが)

 

意識高い系の人たちの問題は、他人を巻き込むこと だと僕は思っています。彼らはよくイベントやら何やらを主催する際に、逐一SNSで宣伝をするのです。「SNSしか宣伝手段がない。」とする意見もあるでしょうが、目ぼしい相手がSNSで宣伝する前についている場合、その人だけを誘えば良いだろうと思うのです。それなのに、何故か逐一声をあげてくる。正直うっとうしいのです。

 

意識を高くしようとしていろいろと行動しているのはわかりますが、他人を巻き込むことで当初の目的からズレが生じ、いつのまにか目的が不明 「意識が不明の学生」になってしまうのでは?と心配になるアカウントも散見されます。僕は、そうゎなりたくなぃ。

また、意識高い系の行動は、ヤンキー魂と同じものが通底していると本書では書かれています。ヤンキーが言う「全国制覇」、母校の同級生たちが言っていた「テッペン()目指そうぜ」「俺はネ申の子」等々の発言と、TwitterやFBでの目標をつぶやくことには通じるものがあります。

「意識高い人」になるためには、自分の置かれた現状を充分に把握する必要があるんではないかと感じました。